莜蕾朗读小王子,中日双语。
送给内心还有一个童话世界的大人们~
第十章
やがて王子さまは、小惑星、、、、、のあたりまでやってきた。そこでそれらの星を訪ねて、仕事をさがしたり見聞を広めたりすることにした。
最初の星には、王さまが住んでいた。王さまは、,緋色の衣に白テンの毛皮をまとって、ぜいたくではないが威厳のある玉座にすわっていた。
「おお、民が来たか!」小さな王子さまを見つけると、王さまはそう叫んだ。王子さまは不思議に思った。
「一度も会ったことがないのに、ぼくが誰だか、どうしてわかるのかな?」王子さまは知らなかったのだ。王さまというものにとって、世界はとてもかんたんで、人はみな民であることを。
「もっとよく見えるように、近くへ」ようやく君臨する相手ができた王さまは、満足そうに言った。
王子さまは目ですわるところをさがしたが、王さまのみごとな白テンのコートで、星はほとんどふさがれていた。それで立ったままでいたのだが、疲れていたのでついあくびが出た。
「王の前であくびをするとは、なにごとか」王さまが言った。「あくびは禁止だ」
「がまんできなかったんです」王子さまは、かしこまって言った。「ずっと旅を続けてきて、眠っていなかったので……」
「ならば」王さまは言った。「あくびを命じる。もう何年も、人があくびをするところを見ておらん。興味がある。さあ!もう一度あくびをせよ。命令だ」
「そんな、緊張しちゃいます……もうできません……」
王子さまは、まっ赤になった。
「えへん!えへん!」王さまは咳ばらいした。「それでは……こぅ命じる。ときにはあくびをし、またときには……」
王さまは早口になつて、少し言いよどんだ。どうやら不愉快になったらしい。
というのも、王さまは、なにより自分の権威が守られることを望んでいたからだ。命令に従わないなど、がまんならない。絶対君主なのだ。けれど性格のいい王さまだったので、無茶な命令を出したりはしなかった。
「もし、予が」となめらかな口調に戻って、王さまが言った。「もし、予が将軍に海鳥になれと命じて、将軍が従わなかったとしても、それは将軍のあやまちではなかろう。予のあやまちであろう」
「すわってもよろしいでしょうか?」おずおずと、王子さまがたずねた。「すわるよう命じる」王さまはそう答えると、白テンのコートのすそを、おごそかに引きよせた。
王子さまは、驚いた。その星は、ほんとうにちっぽけだったのだ。ここで王さまは、いったいなにを治めているというのだろう?
「陛下……王子さまは声をかけた。「おたずねしてもよろしいでしょうか……」
「たずねるよう命じる」王さまは急いで言った。
「陛下は……なにを治めていらっしゃるんですか?」
「すべてをだ」いともかんたんに、王さまは答えた。
「すべてを?」
王さまはさりげない身ぶりで、自分の星も、ほかの惑星も恒星も、ぐるりとぜんぶを示した。
「このすべてをですか?」王子さまは言った。
「このすべてをだ……」王さまは答えた。
この王さまは、絶対君主であるだけでなく、宇宙の君主でもあったわけだ。
「じゃあ、星はみんな陛下に従うんですか?」
「もちろん」王さまは答えた。「ただちに従う。従わないことは許さん」
あまりの権力に、王子さまはびっくりした。もしぼくにそんなカがあったら、一日に四十四回どころか、七十二回でも百回でも、いや二百回でも、いすさえ動かさずに、陽が沈むところを見られただろうに!王子さまは、あとにしてきた自分の星を思い出して、少しさびしくなったので、思いきつて王さまにお願いをしてみることにした。
「ぼく、夕陽を見たいんですが……お願いします……太陽に沈めと命令してください……」
「もし予が将軍に、蝶々のように花から花へ飛べとか、悲劇を一作書けとか、海鳥になれなどと命じて、将軍が従わなかったら、悪いのは将軍か予か、どちらだ?」
「陛下です」王子さまはしっかり答えた。
「そのとおり。人にはそれぞれ、その人ができることを求めなくてはならん」王さまは言った。「権威というものは、なにより道理にもとづく。もし人民に、海に行って身を投げろなどと命じたら、革命が起きてしまう。予の命令が道理にもとづいておるからこそ、予には服従を求める資格があるのだ」
「それで、お願いした夕陽は?」一度質問をしたらけっして忘れない王子さまが、話を戻した。
「夕陽は、見せよう。予が命令しよう。だが予は、統治のコツとして、状況が好ましくなるまで待つのだ」
「待つって、いつまでですか?」小さな王子さまはたずねた。
「えへん、えへん!」分厚い暦を調べながら、王さまが答えた。「えへん、えへん!だいたい……だいたい……今夜の、だいたい七時四十分である!そうすれば、太陽も予に従うことが、よくわかるであろう」
王子さまはあくびをした。夕陽が見られなくて残念だった。それに、少しつまらなくなってきた。
「ここではもう、することがなくなりました」王子さまは、王さまに言った。
「そろそろまたでかけます!」
「行くな」君臨する民ができて満足していた王さまは、言った。「行くな。大臣にしてやろう!」
「なんの大臣ですか?」
「えー……法務大臣だ!」
「でも、裁く人なんて誰もいません!」
「それはわからん」と王さま。「予はまだ、この王国をめぐってみたことがない。ずいぶん年をとってしまったが、馬車に乗ろうにも、そもそもその置き場もない。歩くのは疲れる」
「ああ!でもそれなら、もう見てきましたよ」王子さまはそう言うと、身を乗りだして、星の反対側をもう一度ながめた。「むこうにも、誰もいません……」
「では、そちが自分を裁けばよい」王さまが言った。「これは最もむずかしいことだ。他人を裁くより、自分を裁くほうがずっとむずかしい。自分をきちんと裁けるなら、そちは真の賢者ということだ」
「ぼくは」という王子さま。「どこにいても自分を裁けます。なにもここに住むことはありません」
「えへん、えへん!」と王さま。「たしか、予の星のどこかに、年寄りのネズミがおる。夜になると音がしている。このネズミを裁けばよい。ときどき死刑も出すがよい。ネズミの命は、そちの判断ひとつということになる。だが節約のため、毎回恩赦を与えるように。ネズミは一匹しかおらんのでな」
「でも」と小さな王子さまは答えた。「ぼくは死刑なんか出したくありません。やっぱりもう行きます」
「ならぬ」王さまが言った。
王子さまは、旅立つしたくを終えていたが、年老いた王さまに気まずい思いをさせたくはなかった。
「誰もが必ず従うことをお望みでしたら、陛下はぼくに、道理にもとづいた命令をお出しになればいいんです。たとえば『一分以内に出発せよ』って。状況も好ましいよぅですし……」
王さまがなにも答えなかったので、王子さまは最初ためらったが、ちょっとため息をつくと、出発した。
「そちを大使に任命する」王さまが急いで叫んだ。
威厳ある堂々とした様子だった。
「おとなって変わってるな」王子さまは、旅を続けながら、つぶやいた。
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